このページでは「ペット葬儀の種類について」をご紹介しています。
皆さんは「虹の橋」という言葉をご存知でしょうか?
動物が亡くなってしまった時に、行く場所。人間でいう天国だと言うと分かりやすいでしょうか。
当たり前ですが、亡くなってしまった動物は心は虹の橋に行きますが、亡骸は最後の寝顔のままです。
人間の亡骸は葬儀場で焼かれるのは皆さんもご存知かと思いますが、動物にもペット専用の葬儀場や、ペット専用の霊園(お墓)があります。
コンテンツ 目次
ペット葬儀の種類について
今回はペット葬儀場のお話をしていきます。
ペット葬儀場は、その葬儀場によって多少の違いはありますが、大まかに言うと実は人間と二つを覗いてほぼ違いがありません。
御骨の違い
一つ目の違いが、火葬が終わったあとの御骨です。
人間であれば、お墓やお仏壇に永久的に保存されますが、動物の御骨はある一定の期間を過ぎると、廃材のような扱いになってしまい、そこで火葬された他の動物の御骨と一緒に別の場所で処理されます。残酷な話ではありますが日本では、まだまだ人間と同じ扱いにはなっていないのです。
ただ、全ての御骨が捨てられるわけではなく法律上、本数に制限がありますが、持ち帰ったり、御骨でネックレスなど作ることが出来ます。
特にネックレス等のアクセサリは人気で、長い期間一緒に生活をしてきたペットとの最後の思い出を作ることが出来ます。
価格の違い
二つ目の違いは、値段です。
人間の平均的な葬儀の相場は、約20万円程度ですが、猫の場合は立会個別火葬がおおよそ23,000円、一人個別火葬が21,000円、合同火葬が16,000円、訪問火葬が18,000円程度になります。
このように、人間の葬儀よりも安く行うことが出来ます。
この二つの違いを除いて人間と葬儀の大まかな流れに関しては違いがありません。
火葬方法の種類について
ただし、根本的に人間ほどペットの葬儀に関しては普及しておらず、ペットに葬儀があること自体知られていないので、そこには大きな違いがあります。
また、先程少し触れたように火葬方法も種類が4つあります。
立会個別火葬
最もベーシックな火葬方法が立会個別火葬で、お別れのセレモニー、出棺、火葬、お骨上げ、納骨など全てでき、中にはお経を読んでくれる葬儀場もあります。
遺体を個別に火葬するため、愛するペットを最期まで見届けることが出来ます。
一任個別火葬
二つ目に、一任個別火葬という火葬方法もあり、これは火葬には立ち会わず、霊園や葬儀場の方に全ての作業を一任する方法です。
主に、この火葬方法を選ぶ方として、「ずっと一緒にいたペットが焼かれるところを悲しくて見ていられない」という理由でこの方法を選ばれる方がほとんどです。
遺骨は火葬後に郵送で受け取ることが出来ますが、当日には受け取ることができません。
合同火葬
三つ目に合同火葬という火葬方法です。
費用が最小限に抑えられるこの火葬の方法は、その葬儀場や霊園で亡くなった様々な他の動物たちと一緒に火葬され、返骨が出来ません。
火葬後は、共同の墓地や合同供養塔に納骨、埋葬がされるため、費用の安さだけを考える人にしか選ばれないプランです。
訪問火葬
最後に訪問火葬というプランがあります。
これは、近年最も選ぶ人が増加しているプランで、立会個別火葬のように出棺までの見送りもすることができ、火葬の際に専用の火葬車に乗った業者に自宅来てもらい、火葬炉に向かいます。
霊園に出向くのが難しい方や、ペットの葬儀場が近くない方におすすめのプランです。
その日のうちにお骨上げ、返骨まで行うことができるため、負担が掛からないこともメリットの一つです。
火葬方法は以上の4つから選ぶことが出来るため、車を持っていない方や、費用の心配をしている方などにも、愛するペットの最期にしっかり送り出してあげられるように多くのニーズに応じたプランがあります。
供養方法の種類について
火葬が終われば、いよいよ供養になりますが供養方法にも五種類の方法があります。
個別墓
一つ目は、個別墓で愛猫や愛犬専用のお墓を屋外の個別スペースに用意し、御骨を埋葬します。
墓石も様々な種類があるため、じっくり選び、後悔の無いお墓にしましょう。
お墓が完成され次第、納骨を行い、管理などは全てペット霊園側におまかせになります。
納骨堂
二つ目に納骨堂というペット専用の場所があり、そこにお墓を収めて、供養する方法があります。
専用霊園よりも費用が安かったり、自宅に安置する場所が用意出来ない方に多く選ばれる供養方法です。
納骨堂の種類としてロッカータイプ、納骨棚タイプ、個室タイプなどがあり、料金を支払ったその日から使えるというメリットがあります。
合同葬
三つ目は合同葬です。
火葬方法にもありましたが、合同葬は最も費用のかからない供養方法になり、お供え物や掃除などができない分、永久供養がついているため管理の必要が無いことも特徴の一つです。
ただし、注意点として公営墓地など一部の場所では永久供養が無い場所もあるため、事前に永久供養の有無を確認するようにしましょう。
人と同じお墓に入れる
四つ目は近年増加傾向にある、人と同じお墓に入れるという供養方法です。
愛するペットと一緒に暮らしてきていると、家族の一員として一緒のお墓に入りたいと思うことは自然な事だと思います。
ただし、少しずつ出来る所が増えてきてはいますが、不可な霊園や納骨堂もあるため、もしも人間と一緒のお墓に入りたくて、既にお墓や納骨堂を持っている場合には事前に可能かどうか確認を取りましょう。
自宅供養
五つ目が納骨をせずに持ち帰って自宅の仏壇や、自宅の庭で供養する方法です。
自宅の敷地内であれば、猫をはじめ動物の御骨を埋葬する行為に問題はありません。
また、海や山に散骨するという方法もあるためご自分の気持ちにより合った方法を選びましょう。
このように細かく見ていくと火葬方法や供養方法にも様々な種類があり、良い点もあれば悪い点もあるため、最も後悔しないプランを検討して、ペットとの最期の日をより良いものに出来るように準備しておきましょう。
また、少しアドバイスのようになりますが、愛するペットが亡くなってしまったら少し気持ちが落ち着いてから火葬の予約を行いましょう。
予約時に、亡くなってしまったパニックに陥ったままでプランの選定を行うと理想の葬儀にならない事があるため、それを避けるためです。
最後に、ペットのお葬式には、人と同じようなプランやペットならではのものがあり、それぞれ料金が異なります。
火葬後の供養方法によっては別途費用が発生することもあるため、どの方法にするか、家族でよく話し合って決めると良いでしょう。
残念ながら人と同じでペットにも寿命があり、いつか亡くなってしまうものです。
自分や家族にとって最も悔いが残らずに、安心してペットを旅立たせてあげられる方法を日頃から考えておくのも愛情の一部と考え、日々過ごしていきましょう。